大切な人が最期に残したもの~家族葬

こんにちは。セレモニーアシスタントの出井です。

もしも、自分の大切な人が亡くなった時にご葬儀で最期に何をしてあげたいですか?と聞かれた時に、すぐに答えは出ないかもしれません。しかし、故人様が生前自分の葬儀をどの様に行って欲しいのかを伝えてくださっているとするならば、私達は可能な限り故人様の遺志を形にします。それは、ご家族から故人様への贈り物ではなく、故人様からご家族への最期のメッセージだからです。何もない一つの式場が故人様の色に染められ、温かな雰囲気の中に今まで生きた全ての証を残し、大好きな曲と大好きな友人達。そして、大好きな家族と共に自身の旅立ちの道を作り出す。今までの感謝の気持ち「ありがとう」のメッセージを皆様へと残し。

今回、故人様は薄紫色がお好きだったとお聞きし、式場全体を紫色になる様に生花部と入念に考えお作りしました。また、ご友人もいらっしゃるとの事だったので藤色の花を手作りしてご用意致しました。その理由は、今はコロナ禍で開式前の御焼香となってしまうため最後まで残る事が出来な方へお別れの場を設けたかったからです。そして、故人様の好きな色の花をご友人達に棺の中へ入れてもらい、皆様がその花にそれぞれの想いを込めお別れ出来たらいいなと思ったからです。私達にも少しでも何かお手伝いできればと思い…